【書評】結果を出すアスリートは必ず実践している 基礎から学ぶスポーツセルフコンディショニング

書評

【書評】結果を出すアスリートは必ず実践している 基礎から学ぶスポーツセルフコンディショニング

”自分が自分自身のトレーナーになる”ことで最高のパフォーマンスを発揮することができるようになります。

本書はアスリートはもちろん、中学生や高校生の指導者の方が知っておいてもいい内容かと思います。

✔︎本書で学べること!
  • 怪我の予防
  • セルフコンディショニング
  • 生活習慣の見直し
✔︎怪我の予防

骨折や捻挫、打撲など突発的に起こる『スポーツ外傷』と呼ばれる怪我と、疲労骨折や野球肘のような日々のトレーニングの繰り返しにより起こる慢性的な『スポーツ障害』と呼ばれる怪我があります。

怪我のリスクをどのように軽減するか、もし発生した場合の対処法などが述べられており

アスリート自身に限らず指導者向けの情報(応急手当の方法や熱中症の疑いがある時の対処法など)があります。

腰痛対策として、実際に私も行っている方法が紹介されていました。

寝る際に上向きになり膝下にクッションなどを置き、膝を曲げた状態で寝るようにすると、腰への負担が軽減され快適に寝ることができます。

この方法は、腰痛持ちのクライアントにもよくオススメしています。

膝下枕としていろいろ販売されているようですが高さは20センチ前後のものが多いようです。

✔︎セルフコンディショニング

怪我の予防方法から休養の取り方、トレーニングに至るまで広く述べられています。

初耳だったのですが、ここでは静的ストレッチについて述べられており

ウォームアップにおいて、静的ストレッチは筋出力の低下や怪我のリスクが高まるため、動的ストレッチが主となっていますが、本書では6秒間の静的ストレッチでは関節可動域に変化はないものの筋出力は向上したと指摘されています。

動的ストレッチではアプローチしづらい箇所があれば6秒間の静的ストレッチを取り入れるのも手かもしれません。

ウォームアアップやクールダウンの重要性が改めて理解できる章だと思います。特に

✔︎生活習慣の見直し

食生活や疲労回復方法、運動前後の食事や試合前の過ごし方について述べられております。

「試合の前の日に”カツ”丼を食べて試合に”勝つ”」というゲン担ぎがありましたが、これはNGです。

揚げ物は消化吸収に時間がかかるほか、胃腸に負担をかけてしまうので、エネルギー源となるご飯・パン・パスタなどをしっかりと摂取しておきましょう。

✔︎まとめ

全体的な印象としては、詳しく書かれているところもありますが、選手に知っといて欲しいことを広く書いてあるように感じます。

ですので、まずアスリートして指導者として、何を知っていたらいいのかわからないという方は本書を読むといいと思います。そして、さらに詳しく知りたいという分野を見つけたら、ネットやその他の本などを使って深掘りしていくというのがいいかと思います。

✔︎書籍情報

【書籍名】結果を出すアスリートは必ず実践している 基礎から学ぶスポーツセルフコンディショニング

【著者名】西村典子

【出版社】日本文芸社

【出版日】2018/11/10

【頁 数】256ページ

【目 次】

0章 読売ジャイアンツ 菅野智之選手インタビュー 自己管理能力を高めよう!

第1章 ケガ予防

第2章 コンディショニング

第3章 生活習慣を見直す

column1 足首の免震構造と耐震構造

column2 ヘッドスライディングのリスク

column3 ウエイトトレーニングにまつわる誤解

column4 コンタクトレンズによる目のトラブル

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