ウエストとヒップの比率テスト

テストと測定は、その後のパフォーマンス評価と決定を行うための情報を収集する手段です。分析では、結果に影響を与える可能性のある要因を念頭に置く必要があります。

目的

このテストの目的は、冠状動脈性心疾患のリスクに関連するアスリートのウエスト/ヒップ比を測定することです – Han (1995)[1] と Dobbelsteyn (2001)[2].

必要なもの

このテストを実行するには、次のものが必要です。

  • メジャー
  • アシスタント

テストの実施方法

  • 選手は良い姿勢で立ちリラックスします。
  • アシスタントは、アスリートのヒップとウエストのサイズを測定し、記録します。
  • アシスタントは、ウエストの測定値をヒップの測定値で除算し、結果を記録します(ヒップとウエストの比率)。

評価

このテストには以下の標準データが利用できます。

次の表に、ウエストに対するヒップの比率の許容レベルに関する一般的なガイドラインを示します (Han (1991) [1] ) 。

許容範囲

許容範囲外

比率

平均

高い

男性

< 0.85

0.85 – 0.90

0.90 – 0.95

> 0.95

女性

< 0.75

0.75 – 0.80

0.80 – 0.85

> 0.85

分析

結果の分析は、以前のテストの結果と比較することによって行われます。各テスト間の適切なトレーニングにより、分析は改善を示すことが期待されます。

ターゲットグループ

このテストは、肥満に関連する冠動脈疾患の危険因子を明らかにするためによく用いられます。

信頼性

テストの信頼性とは、テストが測定しようとしているものを測定する際に、テストが一貫して安定している程度を指します。信頼性は、テストがどの程度厳密に実施され、テストを実施する個人のモチベーションのレベルに依存しますが、次のリンクでは、結果に影響を与える可能性があるさまざまな要因、つまりテストの信頼性について説明します。

妥当性

テストの妥当性とは、テストが測定しようとしているものをどれくらい的確に測定できているか、およびテストのスコアに基づいて行われた推論、結論、および決定が適切かつ意味があることを指します。このテストは、運動選手の身体発育に対するトレーニングの効果をモニターする手段を提供します。ただし、体脂肪率の予測には適していませんが、体組成の経時変化を示すために使用できます。

メリット

  • 少量の機器しか必要としない
  • 準備と実施が容易
  • ほぼどこでも実施可能

デメリット

  • テストの実施にアシスタントが必要

参照

  1. HAN, T. S. et al. (1995) Waist circumference action levels in the identification of cardiovascular risk factors: prevalence study in a random sample”. BMJ (Clinical research ed.), 311 (7017), p. 1401-1405
  2. DOBBELSTEYN, C. J. et al. (2001) A comparative evaluation of waist circumference, waist-to-hip ratio and body mass index as indicators of cardiovascular risk factors. The Canadian Heart Health Surveys. Int. J. Obes. Relat. Metab. Disord., 25 (5), p. 652–61

関連文献

以下の参考資料は、このトピックに関する追加情報を提供しています。

  • TASSINARY, L. G.and HANSEN, K. A. (1998) A critical test of the waist-to-hip-ratio hypothesis of female physical attractiveness. Psychological Science, 9 (2), p. 150-155
  • NEOVIUS, M. et al. (2004) BMI, waist-circumference and waist-hip-ratio as diagnostic tests for fatness in adolescents. International journal of obesity, 29 (2), p. 163-169
  • QIAO, Q. and NYAMDORJ, R. (2009) Is the association of type II diabetes with waist circumference or waist-to-hip ratio stronger than that with body mass index&quest. European Journal of Clinical Nutrition, 64 (1), p. 30-34

関連ページ

MACKENZIE, B. (2008) Waist to Hip Ratio Test [WWW] Available from: https://www.brianmac.co.uk/whrt.htm [Accessed 14/5/2020]

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