TEOSQ（スポーツにおける課題・自我志向性アンケート）

TEOSQとは？

「Task and Ego Orientation in Sports Questionnaire (TEOSQ)」は、個人がスポーツにおいて「成功」をどのように定義するかを評価するためのアンケートです。（Duda, 1989）

必要なもの

このテストを実施するために、以下のものを用意してください：

•アンケートのコピー（下記参照）

•アシスタント（補助者）

テストの実施方法

1. アシスタントがテストの趣旨を説明する

•「私はスポーツで最も成功を感じるのは…」という文を想像しながら、以下の質問に対してどの程度同意するかを回答してください。

• 1 = 強く不同意、2 = 不同意、3 = 中立、4 = 同意、5 = 強く同意 で回答します。

2. 選手がアンケートに回答する

•時間制限なしで記入可能。

3. アシスタントがスコアを集計する

•各項目のスコアを記録し、タスク志向・自我志向のスコアを算出。

スコアの計算方法

スコア範囲は1（低い）～ 5（高い）で表示されます。

WORD:TEOSQ

PDF:TEOSQ

結果の分析

過去の測定結果と比較し、スポーツの取り組み方がどのように変化したかを評価できます。適切なトレーニングや指導によって、選手のタスク志向・自我志向のバランスが改善されることが期待されます。

対象者

このテストは年齢・競技レベルを問わず誰でも実施可能ですが、特定の理由で適さない場合は避けるべきです（例：精神的なストレスが強い状況など）。

信頼性（Reliability）

信頼性とは、テストの結果が一貫して安定しているかを示します。

テストの信頼性を高めるために、以下の点を考慮してください：

•実施条件を統一（同じ環境で実施）

•回答者のモチベーションを考慮

•アンケートの説明を明確に行う

妥当性（Validity）

妥当性とは、テストが意図した内容を適切に測定しているかを示します。

TEOSQは、選手がスポーツにおいてどのように成功を定義するかを測るための有効な指標となります。

メリット

✅ 特別な機材が不要

✅ 簡単に実施できる

✅ 複数の選手を同時に評価できる

✅ ほぼどこでも実施可能

デメリット

❌ アシスタントが必要

❌ 選手の回答の正直さに依存する

参照

Duda, J. L. (1989) Relationship between task and ego orientation and the perceived purpose of sport among high school athletes. Journal of Sport and Exercise Psychology, 11, p. 318-335

関連文献

以下の参考資料は、このトピックに関する追加情報を提供しています。

・DE VET, E. et al. (2014) Assessing self-regulation strategies: development and validation of the tempest self-regulation questionnaire for eating (TESQ-E) in adolescents. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity, 11 (1), p. 106
・DUDA, J. L. et al. (1995) Task and ego orientation and intrinsic motivation in sport. International journal of sport psychology
・CHI, L. and DUDA, J. L. (1995) Multi-sample confirmatory factor analysis of the task and ego orientation in sport questionnaire. Research Quarterly for Exercise and Sport, 66 (2), p. 91-98

参照ページ

MACKENZIE, B. (2005) TEOSQ [WWW] Available from: https://www.brianmac.co.uk/teosq.htm [Accessed 19/3/2020]