スポーツの成績が頭打ち…? ヨガがその壁を打ち破る!
あなたは、パフォーマンスの伸び悩みを感じたことはありませんか?
「これ以上、どう成長すればいいのか…」と悩むアスリートは多いものです。
しかし、そんな時こそ試してほしいのが ヨガ です!
実は、トップアスリートたちがこぞってヨガをトレーニングに取り入れ、その効果を実感しています。
例えば、オリンピックで3つの金メダルを獲得したビーチバレーボール選手 ケリー・ウォルシュ。
彼女もまた、ヨガの力によってパフォーマンスの向上を実感しているのです。
驚きましたか?
実は、NFLのラインバッカーをはじめとする多くのアスリートたちも、ヨガを活用しています。
この記事では、プロアスリートたちがヨガをどのように取り入れ、どのような効果を得ているのかを詳しく解説。
ヨガの魅力に引き込まれ、あなたもトレーニングやリラックスの習慣として取り入れたくなること間違いなし!
さあ、アスリートの「新しい秘密兵器」とも言えるヨガの真実を一緒に探っていきましょう!
なぜヨガはアスリートに効果的なのか?
アスリートやコーチが、科学的に実証されていない健康法に飛びつくことは珍しくありません。
例えば、一時期流行したファイテンのネックレスやパワーバランスブレスレットを覚えていますか?
しかし、ヨガには科学的な裏付けが豊富にあります。
単なる「流行」ではなく、パフォーマンス向上に貢献する多くの要素が含まれています。
ヨガの基本要素である
✅ アーサナ(ポーズ)
✅ 呼吸のコントロール
✅ マインドフルネス(意識の集中)
これらは、柔軟性の向上、バランス能力の向上、怪我の予防、筋緊張の緩和、さらには有酸素能力の向上につながるのです。
別の記事でヨガの利点について詳しく説明してあります。

科学が証明するヨガの効果
ヨガの深いストレッチや特定のポーズが、アスリートの運動能力を向上させることを示す研究が増えています。
2016年に発表された研究では、10週間のヨガプログラムに参加した大学レベルのアスリートは、参加していないグループと比較して、バランス能力と柔軟性が顕著に向上したことが確認されました。
また、カリフォルニア州立大学フラトン校スポーツパフォーマンスセンターのアンディ・ガルピン教授は、「ヨガは筋持久力の向上にも効果的である」と述べています。
彼の研究によると、ヨガを始めたばかりのアスリートが、最初は10秒しかポーズを保持できなかったのに対し、継続することで40秒以上維持できるようになったという結果が得られました。
この変化は、単なる筋力向上ではなく、筋持久力が強化されたことを示すものです。
ガルピン教授は、「筋持久力の向上によって、アスリートは競技中に適切なフォーム(バイオメカニクス)を長時間維持できるようになり、結果としてパフォーマンスが向上し、対戦相手よりも優位に立つことができる」と説明しています。
ヨガは怪我の予防にも貢献
ヨガの持つもう一つの大きなメリットは、怪我の予防です。
アスリートは通常、特定の筋肉を繰り返し使うトレーニングを行いますが、同じ動作の繰り返しは筋肉のアンバランスを引き起こし、怪我のリスクを高める原因となります。
しかし、ヨガを取り入れることで、動作のバリエーションが増え、特定の部位への負担を分散させることが可能になります。
ガルピン教授は、「ヨガによる筋肉のバランス調整と可動域の拡大が、怪我のリスクを大幅に低減させる」と指摘しています。
ヨガは単なるストレッチではなく、長期的に競技パフォーマンスを支える重要な要素であることが、科学的にも証明されているのです。
呼吸がパフォーマンスを左右する!
ヨガを行う際、単にポーズを取るだけでなく、呼吸法の重要性を理解することが鍵となります。
ヨガアライアンスのチーフアンバサダーであるアンドリュー・タナーは、
「呼吸法はポーズと同じくらい、いやそれ以上に重要な要素である」と指摘しています。
彼は、「ポーズだけを行うヨガは、ソースなしのパスタを食べるようなものだ」と例えています。
つまり、呼吸を意識せずにヨガを行うのは、本来の効果を十分に引き出せていないということです。
ヨガの呼吸法(プラーナーヤーマ)は、横隔膜を意識した深い呼吸を習得するのに役立ちます。
この呼吸法によって、
✅ 体内の二酸化炭素の排出が促進される
✅ より多くの酸素が血流に取り込まれ、パフォーマンス向上につながる
特に、有酸素能力の指標であるVO2max(最大酸素摂取量)の向上が期待でき、
これはマラソンやサッカーなど、持久力を求められるアスリートにとって極めて重要な要素となります。
VO2max(最大酸素摂取量)のことや、自身のVO2maxを知りたい方はこちらのブログにて詳しく説明してあります。

呼吸はパフォーマンスをコントロールするツール
適切な呼吸は、単に酸素を供給するだけではありません。
呼吸は、私たちが意図的にコントロールできる唯一の生理的指標です。
私たちは、
✅ 心拍数
✅ ホルモン分泌
✅ 発汗
を直接制御することはできませんが、呼吸を調整することで、これらすべてに影響を与えることができます。
これは科学的にも証明されています。
ストレス時の呼吸の役割
ストレスがかかると、体は「闘争・逃走反応(ファイト・オア・フライト)」を引き起こします。
この状態では、
❌ アドレナリンが分泌され、筋肉が緊張する
❌ 呼吸が浅くなり、心拍数が上昇する
❌ 発汗が増え、エネルギー消費が加速する
しかし、ヨガの深い呼吸を習慣化することで、こうしたストレス反応を緩和し、
落ち着きとエネルギーを取り戻すことができます。
例えば、困難なポーズ(アーサナ)を取る際に深い呼吸を続けることで、
✅ 筋肉がリラックスし、柔軟性が向上
✅ 精神的な落ち着きを保ち、集中力が高まる
✅ 情動のコントロールが可能になり、パフォーマンスが安定
アスリートがこの呼吸法を競技の場面に活用すれば、
プレッシャーのかかる瞬間でも冷静さを維持し、
短期的にも長期的にもプレッシャーの影響を軽減することができます。
試合の重要な場面や延長戦など、極度のストレスがかかる状況において、
適切な呼吸をコントロールできるかどうかが、勝敗を左右することもあるのです。
なぜプロスポーツの世界でヨガが注目されるようになったのか?
なぜプロスポーツの世界でヨガが注目されるようになったのか?
ベティ・バーカーは、マインドフルネスや呼吸法といったヨガのテクニックが、なぜプロスポーツの世界で広がり始めたのかについて解説しています。
その代表的な例の一人が、ビーチバレーボールでオリンピック3つの金メダルと1つの銅メダルを獲得したケリー・ウォルシュです。
これだけの実績を残した彼女が引退を考えるのも当然のことかもしれません。
しかし、38歳になった彼女は、東京2020オリンピックで再び金メダルを狙うため、トレーニングを続けていました。
このような偉業を成し遂げるには、驚異的な集中力と自己管理が不可欠です。
そして、そのためには肉体だけでなく、精神のケアも欠かせません。
ウォルシュ自身、「仕事と競技だけに追われると、心が疲弊してしまう」と語り、燃え尽き症候群のリスクについても何度も言及しています。
彼女にとって、ヨガはただのトレーニングではなく、
✅ バランスを取り戻すためのツール
✅ 持久力を維持するための習慣
✅ 心身のリラックスと回復を促すメソッド
として活用されているのです。
ヨガを取り入れたアスリートたちの変化
もちろん、すべてのアスリートが最初からヨガを受け入れたわけではありません。
例えば、元NFLのオールプロラインバッカー、キース・ミッチェルは、最初にヨガスタジオを訪れたとき、
「完全に場違いなところに来てしまったのではないか?」と感じたといいます。
彼は、お香の香りに圧倒され、すぐにその場を立ち去ろうとさえ思ったそうです。
実際、2000年代初頭のスポーツ界では、
✅ チタンのネックレスには不思議な癒しの効果があるかもしれない
✅ ヨガは昔の変わり者が行う奇妙な習慣
という認識が一般的でした。
しかし、ミッチェルは自分に合ったヨガの先生に出会い、
ヨガの本質を理解すると、すぐにその魅力に引き込まれていきました。
彼は今では「ヨガは自分の人生の不可欠な一部」とまで語っています。
ヨガの価値は世界的に認識され始めている
キース・ミッチェルのように、ヨガを取り入れたアスリートが増えるにつれ、
ヨガに対する世界の見方も変化してきました。
実際に、2002年から2012年の間にヨガの参加者は5.1%から9.5%に増加しています。
この傾向は今後も続き、次の調査時期にはさらに増加すると予測されています。
スポーツ界でもその影響は顕著で、
レブロン・ジェームズやウォルシュ・ジェニングスといったトップアスリートたちが
自身のトレーニングにヨガを組み込み始めたことで、ヨガはよりメジャーな選択肢となりました。
現在、NBA、MLB、NFLの各チームがトレーニングスタッフにヨガインストラクターを導入し始めています。
これは単なる流行ではなく、ヨガの「アーサナ(姿勢)」が実際に機能し、アスリートのパフォーマンス向上に寄与することが証明されたためです。
ヨガは、もはや一部の人が行う特殊なトレーニングではなく、
競技力を向上させるための重要なメソッドとして、
トップレベルのアスリートにも取り入れられる時代になったのです。
参照ページ
BARKER, B. (2018) The Benefits of Yoga for Professional Athletes [WWW] Available from: https://www.brianmac.co.uk/articles/article336.htm [Accessed 11/2/2020]