バーベルヒップスラストをトレーニングメニューに取り入れる

プログラム

The Journal of Sports Science and Medicine (JSSM) というウェブサイトからこのような記事を発見しました。

バーベルヒップスラスト、筋肉の活性化とパフォーマンスについて;統計的レビュー

Walter Krause Neto, Thais Lima Vieira, Eliane Florencio Gama. (2019) Barbell Hip Thrust, Muscular Activation and Performance: A Systematic Review. Journal of Sports Science and Medicine (18), 198 – 206.

結果

この研究では以下の結果が出されました。

  • バーベルヒップスラストは、スクワットと比較して、股関節伸筋(大臀筋・大腿二頭筋)のより大きな活性化を示した。
  • バーベルヒップスラストの種類にかかわらず、筋興奮の順序は大臀筋、脊柱起立筋、ハムストリング、大腿四頭筋である。
  • バーベルヒップスラストの活性化後増強の急性効果は有意であり、短距離走時間を改善する。
  • バーベルヒップスラストの最大下負荷によるトレーニングはスプリントタイムを改善できるが、さらなる研究が必要である。※ 2つの研究はスプリント時間の改善を示したが、他の2つの研究はそのような効果を示さなかったため。

今後の活用法について

股関節伸筋群を鍛えていく上で、まずスクワットの存在は欠かせないのですが。トレーニングメニューを計画していくうてで、もう1種目デッドリフトに代わる種目を考えている時にこの記事を見つけました。

私は今高校生の野球部のトレーニング指導を行っていますが、ヘックスバーがない限りデッドリフトを取り入れることに対するリスク対効果を考えると必要ないかなと感じております。

これからは、トレーニングメニューを作成する際には、野球選手に限らず、股関節の伸展がパフォーマンスに影響するスポーツ(短距離走、バレー・バスケットにおいてのジャンプ、サッカーのスプリント など)であればバーベルヒップスラスト(BHT)を積極的に取り入れていきたいですね。

現状考えられる組み合わせとしては

  • 下半身トレーニングパターン1:スクワット→バーベルヒップスラスト
  • 下半身トレーニングパターン2:スクワット→ブルガリアンスプリットスクワット
  • 下半身トレーニングパターン3:スクワット→シングルレッグRDL
  • 下半身トレーニングパターン4:バーベルヒップスラスト→シングルレッグRDL

そして、補助種目としてノルディックハムストリングスを組み込んでければいいかなと思います。

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