高校野球のためのピリオダイゼーショントレーニング①

ピリオダイゼーションの重要性は色々な方がそれぞれのサイトで述べられているので、このサイトでは計画方法について、考えを述べていきたいと思います。

スポーツ:高校野球

対象:新入生(15歳)

トレーニング段階:解剖学的適応期間Anatomical Adaptation Phase

目的:

  • 筋肉、特に骨(腱)への接続部分を漸進的に適応させることです。これにより、後続のトレーニング段階で使用されるより重い負荷により簡単に対処できます。
  • 適切なトレーニングフォームの習得。
  • サーキットを通じ全身の筋肉を鍛えることができるようにします。
  • サーキットトレーニングを用いることで心肺持久力の向上も期待されます。
期間 6~10週間
負荷 8~20レップ(自重から始める)
サーキットステーション(種目)の数 10~15
セット数 2~3セット
サーキット合計時間 30~60分
ステーション間のインターバル 30~90秒
セット間のインターバル 2~3分
頻度 2~3回/週

すでにトレーニング経験のある選手であれば解剖学的適応期間(AA)は2~4週間で行い、サーキットステーション(種目)の数を6~9に減らし主要筋肉を集中してトレーニングしていきますが、今回の対象は15歳の青年ですので全身の筋肉を鍛えることができるように、また長い期間を設けてトレーニングを設計していきます。

負荷パターン:段階負荷法

段階負荷法とは強度が低高のパターンを使用します。

参考メニュー

部位

メニュー

Week

Week

Week

Week

Week

臀部

スクワット

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

胸部

腕立て伏せ

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

腹部

クランチ

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

ハムストリング

シングルレッグRDL

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

背部

インバーティッドロー

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

ふくらはぎ

ドンキーカーフレイズ

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

肩部

パイクプッシュアップ

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

有酸素

バーピー

2セットx15レップ

x12

x15

x15

x12

体幹

プランク

45秒

50秒

55秒

60秒

65秒

ステーション間のインターバル:60秒

セット間のインターバル:2分

説明:

サーキットとして紹介していますが、フォームをきちんと習得するまでは時間かけ12~15回ずつ行います。

Week4では量は少なくなっていますが、強度を上げていきます。そうすることで次の段階である筋肥大期への以降がより簡単になります。

例:

  • 自重スクワットダンベルまたはウエイトプレートを胸の前に抱えてスクワットオーバーヘッドプレートスクワット
  • 自重腕立て伏せレジスタンスバンドを使用しての腕立て伏せプレートを背中に乗せて腕立て伏せ

そうすると解剖学的適応期間(AA)はこのような予定になります。

GP = 一般的準備(General Preparation) AA = 解剖学的適応

本来15歳からは専門的段階に入ってくるので、基礎筋力の発達は発達段階(11〜14歳)までに終えておきたいが、おそらく高校まで筋力トレーニングを行ったことがない選手が多いと思うので。解剖学的適応期間は8週間としています。

今回は筋力トレーニングのみに焦点を絞りますのでスピードトレーニングは行いません。

 

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